日本一のクラフトビール生産地を目指して ホップ栽培日本一の遠野「醸造する町」プロジェクトを官民連携でスタート

いざ、ビールの里へ。岩手県遠野市のビールによる町づくり。

株式会社Next Commons(本社:岩手県遠野市/代表:林篤志)は、遠野市や、キリンビール株式会社をはじめとしたキリングループなど様々なサポーターとともに、ホップの一大生産地である遠野から新たなビール文化をつくるべく、ビールによるまちづくりプロジェクト「醸造する町 Brewing Tono」を立ち上げました。 http://brewingtono.jp

ホップの里からビールの里へ

ビールの味の決め手ともいわれる、ホップ。岩手県遠野市は半世紀にわたり日本随一のホップ生産地(栽培面積全国1位)として、ビールの魂をつくり続けてきました。しかし近年は、高齢化と後継者不足により生産者が減少しており、このままでは遠野産ホップの生産ができなくなってしまいます。この状況を打開するために、行政・企業・生産者などが連携し、ホップ栽培だけでなく、ビールの醸造までを地域の産業として育成し、さらには文化として根付かせていくことにチャレンジします。
町全体でビールを体験できる、ビールの里のビジョンコンセプトは「醸造する町 Brewing Tono」。思い描く夢は、採れたてホップの香りに包まれながら、ホップ生産者や醸造家と、地元でとれた食材を囲んで、遠野産クラフトビールで乾杯すること。そして、そんな特別な瞬間に、ビールを愛するさまざまな人々が国内外から集い、思いも寄らないアイデアや、大きな夢があふれ出すこと。あたかも町全体が大きな醸造所のようになって、さらなる美味しいビール、新しい文化、確かな経済がぐつぐつと創りだされることです。

具体的なプランとしては、今後5年のあいだに10軒ほどのマイクロブルワリーを立ち上げます。そこで醸造されるビールが地元に愛されるのはもちろん、日本各地、そして世界を繋ぐような存在になることを目指しています。また、ホップ畑を巡りながらブルワリーでビールを堪能する「ビアツーリズム」の展開、遠野産ホップの世界ブランド化、遠野の農作物を活かしたビールに合うフード開発など、クラフトビールで地域のリソースを繋ぎます。
また、9月以降、本プロジェクトの中核を担いながら起業を目指す、ローカルブルワー(ビール醸造家)、そしてホップファーマー(ホップ栽培農家)を新たに採用し※、人材育成にも力を注ぎます。

本プロジェクトにて、10月から麦酒工房でビール醸造家としてのインターンを開始する袴田大輔さん(28)、太田睦さん(57)。約1年間にわたる都内での研修期間を経て、来年以降に遠野での醸造を開始します。

※「Next Commons Lab」にて採用。Next Commons Labとは、地域の新しい産業・コミュニティの創出に向けて、自治体、民間企業、専門家などのパートナーと連携し起業家候補の事業を支援していくプロジェクト。遠野で第一弾を実施し、まもなく第二弾をリリース予定。http://nextcommonslab.jp/

なお、上記プロジェクトに加え、8月に行われた「遠野ホップ収穫祭2016」や、2016年10月16日まで開催中の「横浜オクトーバーフェスト2016」への出店など、遠野のビールや農作物を味わえる機会も演出します。

垣根を越えて共に歩むパートナー

本プロジェクトでは、新規就農支援、ローカルベンチャー事業による起業家支援など制度・資金面でサポートする行政パートナーとして岩手県遠野市、ホップやビールに合う農作物の栽培技術者を育成するパートナーとして遠野アサヒ農園、そして醸造家の育成や技術支援を行うパートナーとして株式会社麦酒企画を迎えるとともに、キリンビール株式会社が各パートナーのサポート全般の支援を担います。地域の豊富な資源と生産者の技術と知恵、企業の知見とネットワークを最大限に活かしながら、行政と民間が協業する今までにない産業支援、地域活性プロジェクトとして推進していきます。全体のコーディネートは遠野に拠点を置く株式会社Next Commonsが担当します。

スタート時は上記パートナーとともに作り上げていきますが、今後は本プロジェクトへの関わり方も多様な窓口を設け、クラウドファンディングによる資金調達やファンコミュニティの運営などを通し、特定の組織ではなく、コミュニティによって支援・運営されるような取り組み方を目指しています。

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